批判をどう受け止めるか。

指を指されて泣いている男の子 徒然思うこと

表現活動をしていると、批判や指摘をされて傷つく人もいるだろうと思う。
私もその一人である。初の写真個展では、心にダメージがある上に、ギャラリーのオーナーをはじめ、お客さんにも、ボロクソに批判されて心がすっかり折れてしまった記憶がある。
しかし今から振り返れば、その批判の8割くらいが、心ないものだったと思える。
私がなぜそう思えるようになったのか、そのことを書き記しておこうと思う。

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何か活動をしている限りは、何かしら言われるものだ

表現活動だけではなく、お店の経営でも会社の経営でも勤めの仕事でも、何かを外に発信していると人には何かしら言われるものである。人は、誰かに自分の存在意義や価値を評価してもらいという理由で、仕事や表現活動をしているはずである。

時には、褒められたり喜んでもらったり、もちろん指摘や批判もあるだろうと思う。
自分も人にそうするのだから、他人からそういうことをされることもあるだろう。
賞賛の言葉は、素直に受けとめて礼を述べるのがいいだろうと思う。
それで謙虚にせよと指摘したり、文句を言ってくるならそいつがおかしいのであり、
そんな人間とは距離をおけば良い。

他人に対しても、良い作品や商品であれば、惜しみなく賞賛や応援の言葉を送る。
これは送りすぎてもいいくらいである。相手の活動や仕事の活力になるからである。

さて、肝心の批判に対してであるが、私はこう考える。

その批判に愛があるかないかで判断する。

私は、色んな人からの指摘や批判を聞いてきて思うのが、そこに私に対する思いやりがあるかどうかで判断している。直接言われても、ネットでの文章でも言い方や雰囲気などでも自然とわかるのである。

例えば、ただ、非難したいだけならば「この作品は、私の好みではない!これは私好みに改変するべきだ!」などと己の好みを押し付けてきたり、単に私が気に入らないという理由だけで、批判できそうなことを粗探しして揚げ足を取ったりするなどだ。

こういう批判は、最早、非難や誹謗中傷であり、正当な批評ではないと思う。
愛がある批判であれば、「この作品のこう言うところは、こうした方が良くなるのではないか」など相手のことを思いやって指摘をしてくるものであると思う。
クレームであってもそうだ。店や企業にミスがあって、それを指摘されるということは、改善のチャンスを与えられたようなものである。
中には先述したように、単に叩きたくてクレームを言ってくる輩もいるだろうが、それを逆手に取ってそのような相手には、毅然として立ち向かう対処法を身につけるなどと、自分の糧にすることができればいいのである。

私が感銘を受けたある人の言葉

アニメで有名な新海誠監督が、「批判を言われたらどうすべきか」とある人に尋ねたことがある。
その人は、「私は、自分に向けられた批判には全て耳を傾けている、その中にダイヤの原石があるかもしれないから」と仰った。

私は、この人は、その批判の山の中に愛があるかどうか、自分の身になるかどうかを見極められる人ことができる人なんだと思った。

新海監督は、その答えを聞いて「きついな…」と仰っていたが、私もそう思う。
でも、この方の言葉に勇気を貰えた気がした。希望があると思った。自分で見極めて取捨選択することができたら、批判もあまり怖くないのではないか?と思えた。

この言葉をくれた人は、古舘伊知郎氏だった。

意見が違うことは、あなたを全否定しているわけではない

現代では、自分と違う意見を浴びさせられると「人格否定された!」とか「私を全否定した!」と捉えがちな人もいるが、決してそうとは限らないと思う。

「意見は違うが、あなたの意見を尊重する」
「自分の意見を押し付けない」
「異なる意見で、何かに気づき思考が深まる」

と言うメリットがある。
こう言うことは、学校や家庭での教育でも取り入れるべきことであり、大切にすべきことであろうと思う。

大人が意見が違うからと言って人を嘲笑したり、捻じ伏せたり、殴りつけるという姿勢を見せてはいけないと思うのだ。そう言うことをするから、子供たちは違う意見を言われると非難されたと取ってしまうようになる。

こうなるとせっかくくれている助言は、頭に入ってこず、辛さだけが記憶として残って反芻してしまう。そして何度も傷つき何もできなくなってしまう。これはどうしても避けたいところだ。

「俺と議論しろ!」「論破してやった!」とか言うのも以ての外である。
このような人物からは、速攻で離れることをお勧めする。
物理的に距離が置けなくても心では距離をおいた方がいい。まともに相手にせずに、適当にはぐらかして受け流しておけば良い。
我慢するのではない。自分を守ると言うことと、相手は可哀想な人なんだと思ってやればいいのである。

なので、指摘や批判を過度に恐れず、耳を塞ぐことなく、毅然とした気持ちで居てほしい。
あなたは、あなたしかできないことを持っているこの世でたった一人の特別な人なのだから。
槇原敬之氏の言葉を借りるならば、世界で一つだけの花なのだから。

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