性暴力について考える

落ち込んでいる女性と祈っている男性のシルエット 徒然思うこと
※今まで受けた性暴力や他の方の性暴力の体験の詳細を書いています。
性暴力を受けたことのある被害者の方は、気分が悪くなる可能性がありますので、
注意してください。読むのがしんどくなったら、読むのをおやめください。

SNSで知った性被害の現実

Twitterでもインスタでも、毎日のように性暴力を受けた告白投稿をみるようになった。性被害に合い、その後もずっと我慢を強いられ、自尊心を踏みにじられ続けた人たちが声をあげ始めた。

私自身も、学校でも職場でも性暴力を受けてきた。それは、自分だけだろうと勝手に思っていたが、そうではなかった。世の中には、これほどまでに性的な搾取をされ続けてきた人たちがいたのかと驚愕した。

リアルであった性被害の話

今から振り返れば、同級生も性被害にあっていたのを思い出した。その友人が書店で本を読んでいたら、男が近づいてきて、いきなり局部を出してきてブラブラと見せつけてきたというのだ。

私を含めた友人三人も知らない男性に写真を撮られて逃走されたこともある。恐らく後で、オカズにでもされたんだろう。

私が初めて性暴力を受けたのは、幼稚園の時だった。当時、スカートめくりやエッチごっこなる遊びが流行っていて女子は当然の如く、男子からスカートをめくられたり、局部を触られたりしていた。そんな遊びをしょっちゅうしていたのだから恐ろしい。

7歳の時には、私のことを好きだったらしい男子Sが私を追いかけて羽交い絞めにして捕まえ、制服の中に手を入れてきて胸を直に揉まれたこともある。

あのアニメの影響で、性被害にも遭って来た

お坊ちゃま君が流行っていた頃にも、同作が好きな男子Nにいきなり手を掴まれ、「ともだち●こ!」と局部を触らされたことも何度もあった。

アニメにもそのようなセクハラめいた描写がなされていた昭和や平成初期の時代。

ドラえもんでも、のび太が、どこでもドアを使っていきなりしずかちゃんの家に行ってお風呂に入っているところへ遭遇するという描写をする。(後から、しずかちゃんがお風呂好きで、一日何回も入浴しているので、いつ行っても風呂場に行きつくという無理やり感な設定までしてそういう描き方をするのだ。)

特撮でも女性のお風呂や着替えを覗くという描写、無駄に女性のヌードを見せるという描写も、しょっちゅうあった。それが性暴力であるという区別がつかないうちに、そんなアニメや特撮をみてしまうから、現実でも安易に真似してしまう。

それを当時、大して咎めらないまま今、そいつは大人になっているのが現実だろう。
だから大人になってもそれがいけないことだとおもっていないかもしれない。というか覚えてすらいないかもしれない。

加害したほうは、覚えていないだろうが、被害にあった方は、一生覚えているものだ。

それを放置しているから悲劇が起きる

そして、そんな現実とアニメなどのファンタジーの区別がつかないまま思春期を迎え、碌な性教育を受けないまま、レイプ、痴漢、幼女プレイなどの犯罪めいた内容のAVコンテンツをみてしまうものだからますます始末がつかない大人が出来上がってしまう
日本のAVのように犯罪のような内容のアダルトコンテンツは、諸外国でも珍しいと思う。
それに欲情してしまうなんて、正直ゾッとする。

ちなみに、余談だがアメリカに留学経験のある知人が見たAVは、青空の下で笑顔でセックスするという爽やかなものであった。(日本では、公然わいせつ罪にはあたるだろうが、少なくとも同意は得ている)

日本における性教育と人権教育が乏しい

日本では、子供に性教育を教えることを何故か嫌がる傾向にある。
私は、これが全く理解できない。正しい性教育とは、イヤらしさを教えるのではない。
身体と命の授業なのである。人間の身体の仕組みや命の誕生などを教える大事な授業だ。
人間の身体は、デリケートだから乱暴に扱ってはいけないよ!とか、命を誕生させるためのセックスには、性病になる可能性もあるし、最近では、がんの原因にある可能性のあるヒトパピローマウイルス(HPV)なるものもある。子宮頸がんだけでなく、咽頭癌などの原因にもなるので男女共に関係あることである。

妊娠したら母体に負担もかかるよ。もしかしたら死亡してしまうケースもある。命懸けのことなんだよというようなリスクを教えなければならない。

それをきちんと知っていたら、人を乱暴に扱ったり、セックスを安易にやろうなどという考えは、まず起こらないはずだ。少なくとも抑止になるはずだ。

だから、性教育は、小学生高学年から行うことを推奨したい。
早い子は、小学生からセックスに興味を示しだすからである。

性被害について、私が恐ろしいと思っているのが、今の子供たちも人知れず被害にあっているかもしれないということだ。

今まで聞いてきた体験でも幼児期から性暴力を受けてしまっている子もいた。
身近では家族や顔見知りの人からの性暴力などもある。
勿論、加害者は何も男性に限ったことではないし、節度や理性をもった大人だってたくさんいるが、性被害が多いのも現実なのである。あなたは、あなたが大切に思っている子供を守り切れるか??

私は自分の子は、いないし、ある事情でこれからも子供を持てる可能性は限りなく低いが、これ以上、少しでも性被害を広めないためにもこれからも訴え続けたいと思う。

そのためには、これを読んでくださっているあなたの力も必要なのです。

どうか、共に闘ってはくれませんか?今一度、性暴力を防ぐことを考えては、くれませんか?

最後に、男性が男性に向けて、女性への性暴力を振るわないでと呼びかける #ホワイトリボンキャンペーン というものがあります。その活動はきっと男性への誤解も解けるはずです。ぜひご賛同ください。
 

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