ハンドメイドで稼げる!の落とし穴とは?

落とし穴に落ちていくハンドメイド品 ハンドメイド

こんにちは。笹原葵紫(@aosisasahara)です。

某SNSで、主婦は、ハンドメイドで稼いだらいいんや!って言ってるひと居ましたけど、本当に稼げるのでしょうか?

ここ近年、テレビなどで、売れっ子のハンドメイド作家さんが紹介されて、ハンドメイド製作の仕事は、楽しく家で仕事が出来るとあって、巷では、ハンドメイドブームが起きていますが、
私は、個人的にはハンドメイドって意外な落とし穴があると思うんです。

まず、ハンドメイドは、とにかく手間隙が、かかります。

原価って安いんでしょ?好きな仕事してんだから安くていいでしょう?

なんてよくいわれていますが、とんでもないです

ハンドメイドでもお金のやりとりをするので、材料も厳選しなくてはいけないし、
その材料も探すのが大変です!100均なんてお手軽なところで調達しては、いけません。

なぜなら、100均はそれなりのクオリティーのものしかないし、100均の商品は特に流動が激しいので、自分が欲しいハンドメイド材料がいつまでも行きつけの100均にあるわけではないからです!ですので、在庫を安定的に抱えている材料屋さんで購入する方がより確実なのです。
自分の作るハンドメイド商品に合うような材料屋さんを探すのがまず時間がかかる作業なのです。

そして、材料が揃った!と、ここからが本番!

ハンドメイドの製作です。好きな作業だから楽しくやれる~♪のは確かですが、やっぱり商品ですのでそれなりの仕上がりにしなければならないし、ある程度、強度もなくてはいけません。

まず、美しく魅力的に且つ効率的に仕上げるためには、それなりのノウハウが必要です。そのために自分が作りたいジャンルのハンドメイドの本を買ったりネットで調べたりなどスキルアップしなくてはなりません。これだけハンドメイド作家が増えてしまった中で、逸脱した存在になるにはそれなりの技術や売れるための戦略などが必要不可欠なのです。

後、当たり前ですが、不良品はNGです!

私は、ネットを通じて600円でハンドメイドのブローチを買ったのですが、商品が届いてみるとびっくり!そのブローチは、ラミネートで挟まれた絵にそのままブローチピンをボンドで貼りつけただけの代物でした。せっかく買ったし、使おうと思って付けたら、なんとラミネートがぺローン!と剥がれてしまいました。もう、即捨てでした!
そのお店では、返品不可だったので返品することも出来ずお金は、無駄になりました。

本来であれば、販売者に責任があるので不良品なので返品交換などの対処はすべきなのですが「ハンドメイドなので、ノーリターンノークレームでお願いします」などと言ってる人が多々いるのです。

「ハンドメイドなので」とはどういうことでしょうか?ハンドメイドだから少々商品に不備があっても許してほしいという甘えなのではないでしょうか?

そんなこんなで、手間暇かけまくってたら、時給を計算したら元取れるかも怪しい。
よっぽど売れっ子にならないとキツイと思います。その売れっ子になるまでもどれだけの時間がかかるのでしょうか?

そして、ハンドメイドは、売れなければ当然、在庫持たなきゃいけない。在庫を保管する場所も確保しなければなりません。アクセサリーなど小さいものならいいですが、ぬいぐるみとか大きくて場所を取るものなら大変です。

ハンドメイドを販売するルート

①BoxGalleryを借りる。(月額支払ってお店の一角を借りて販売する)

②ハンドメイドサイトやフリマサイトなどを通して販売する。

③イベントやマルシェなどに出店して販売する。

④ネットショップを立ちあげて販売する。

①は、売れなければ月額のお金と、お店へ払うマージンだけが延々と出て行くだけです。月額の料金を取り戻すだけでも大変!有名なボックスギャラリーさんでも、なかなか売れないのが現実です。そしていつまでも在庫があると、この作家さん、あんまり売れん人なのかな?なんて思われたりすることも、、。
②は、月額料金も要らなくて匿名配送などもできるし、とってもお手軽です。
しかし、こういうサイトに登録している作家は、それこそ星の数ほどいますので、ライバルが多すぎます。販売手数料や送料なども加味して料金設定を行わなければ損をします。手数料に関しては、①のマージンと同じです。
③は、人がいっぱい集まるので一見売れるのかも!と期待が高まりますが、出店料が高いし、商品や什器が壊れないように梱包もしっかりしないといけないし、県外などでは移動費がかかります。
はっきりいって、よほどの売れっ子や奇跡でも起きない限り大損するのが③のルートです。もちろん、採算度外視で楽しむためだけならいいと思います。
④も②と同じデメリットがあります。多くのサイトに、埋もれてしまって、まずみてくれるのも難しいです。SNSで宣伝しまくってもあまり即効性は、ありません。
そして、一番大事なこと。SNSで直接販売してはいけません。ネットを通じて「ネットショップ」を運営したり、「情報商材」の販売を行なっている場合は、必ず『特定商取引法に基づく表記』が必要です。

特定商取引法(特商法)とは「特定商取引」に関する法律のことで、訪問販売などにおいて、業者と消費者との間で起こりやすい問題や紛争を回避するために一定の「規制」を定めています。

この規制によって、事業者による違法・悪質な勧誘行為などを防止し、取引の公正性を維持します。

また、「クーリング・オフ」や「契約の中途解除」に関わる規定も定めていて、消費者被害を最小限にとどめる事を目的としています。

★「特定商取引」とは、下記の販売形態を指します。

【訪問販売】事業者が一般消費者の自宅等へ訪問して、商品(サービス)の販売を行う取引のこと
【通信販売】新聞や雑誌・インターネット等で広告(PR)し、郵便・電話等で申込みを受ける取引のこと
【電話勧誘販売】:電話で勧誘し、申込みを受ける取引のこと
【連鎖販売取引(マルチ商法)】個人を、商品の販売と同時に「販売員」として勧誘し、さらに次の販売員を勧誘させる、販売組織を連鎖的に拡大していくことが特徴

ネットショップなどの通販サイト事業は、どこに当てはまるかというと、通信販売に該当します。

お客さまにとっては、多少なりとも「このショップ、大丈夫かな?」といった不安があるものです。そんな思いを抱いたとき、購入者の多くは「特定商取引法に基づく表記」のページを確認し、安心して購入できるショップかどうかを判断します。

したがって、特定商取引法のページでは、必要な情報をしっかりと入力し、不安に思われないようにすることが大切です。

特定商取引法では、表示義務項目が定められているので必ず守りましょう。表示義務内容を記載することは、お客さまの安心感を高め、トラブルを未然に防ぐことにも繋がります。

どのような項目を書かなければならないのかは、ご自身でしらべてみてください。
何事も勉強ですよ!

などなど、、ハンドメイドのお仕事を実際やっててみたら、以上のようなデメリットや落とし穴がたくさんあることがわかりました。

一部の売れっ子作家が登録してるハンドメイドサイトがテレビ紹介されて簡単に稼げます!的に宣伝されて乗せられたら時間もお金も無駄になります。

ここまで、かなり厳しい現実を書いてきましたが、ハンドメイド作家を名乗って、これからも続けていくならば、其れなりの覚悟と根気が必要です。すぐに売れる!などと甘い考えでは続きません。

もちろん、根気よくコツコツ活動をしてコンテストで優勝したり、企業の方の目に留まって、売れっ子になった人もいますよ!努力次第で本業になることも夢ではありません。

これから自作の商品を販売しようと考えている方は参考にしてみてくださると幸いです。

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