恐い話

連載小説

生命の沙汰(8)

翌日から、美栄子は占いの仕事を再開した。英子も心配してメッセージをくれた。しかし、最近仕事が忙しくて美栄子のところへは行けない旨を伝えてきた。美栄子は、正直ホッとした。あのことを話さずに済みそうだったからだ。週末の最後の客を鑑定してから神木...
連載小説

生命の沙汰(7)

美栄子は、英子の過去を知ってしまってからしばらく寝込んでしまった。あれから1週間は経ってしまった。店の予約も全てキャンセルだ。大損失だ。英子と神木から何度もスマホに連絡が入っていたが、返せる気分でもなかった。最低限の家事と父親の世話だけは、...
連載小説

生命の沙汰(1)

「最近ね、よく会いに来てくれるんです。」彼は、ぽつりとそう言った。「昨夜も、そうでした。でも、少しおかしなことを言ってるんですよ」「おかしな事って?」私は、円卓に置いてあった数珠を手に取って握り締めながら聞いた。「ここに降りてくるには、お金...
連載小説

生命の沙汰(6)

翌日から美栄子は、自分のお客の中から死んでから生まれ変わるまでの期間の記憶がある人を探ることにした。お客さんの思考を勝手に探るってのは気が引けるけど…少しだけ!とこの時は、完全に魔が差していたと自分でも思う。ピンポン♪今日予約が入っていたお...
連載小説

生命の沙汰(5)

「徳かあ…」神木が、腕組みをしながら考え込んだ。「ん?」美栄子は、頬杖をつきながら神木をチラッと見た。「いやあ、僕そんなにいいことしてないなあって思って。」神木が伸びをしながら答えた。「そうなの?」「んん、母にもそんなに孝行な息子じゃなかっ...
恐い話まとめ

誘いの封筒

これは、怖い話です。苦手な方は、ここでお帰りください。今日も、ここで待ちぼうけだ。一体いつまでこんなことをしなければならないのか?男は、うずくまって頭を掻きながら、項垂れてため息を吐いた。あれは、暑い夏の日の旅路でのことだった。道端に、黒い...
恐い話まとめ

E氏との話

※これは、ホラーの短編小説です。グロテスクな表現がありますので、苦手な方は、ここでお帰りくださいませ。気が付いたら此処に居た。一体ここは、何処だ?起き上がって、周りを見渡すと何もない土の上に座っていた。そばには、大きな1本の石碑が立っていた...
恐い話まとめ

怖い話まとめ

毎日暑い日が続きますね。そんなウンザリする日々を少しでも涼んでもらうためにあるものを作ってみました!以前、Twitterに怖い話をまとめて投稿していたのですが、夜中に読むんじゃなかった!めっちゃ怖い!とフォロワーさんから大好評?を得たので、...
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