怪談

短編集

海の下のお社

すっかり満潮になっているだろうと思った。ものすごい風が吹き荒れていて、とても寒い冬の日だった。美栄子と英子は、伝説の神社へ行って参拝をし、人魚のご加護をもらうのが師匠からの使命だった。二人がほうほうの体で、そこへ辿り着くと、大きな海が広がっ...
連載小説

生命の沙汰(10)

ピルるるるるーーーーーーー!♪美栄子のスマホが鳴った。神木からである。美栄子がスマホの画面を確認すると「美栄子さん!あの後、僕たち意気投合してすっかり仲良くなっちゃって!それから…!」と浮かれ上がった神木の惚気メッセージがツラツラと長文で書...
連載小説

生命の沙汰(8)

翌日から、美栄子は占いの仕事を再開した。英子も心配してメッセージをくれた。しかし、最近仕事が忙しくて美栄子のところへは行けない旨を伝えてきた。美栄子は、正直ホッとした。あのことを話さずに済みそうだったからだ。週末の最後の客を鑑定してから神木...
連載小説

生命の沙汰(1)

「最近ね、よく会いに来てくれるんです。」彼は、ぽつりとそう言った。「昨夜も、そうでした。でも、少しおかしなことを言ってるんですよ」「おかしな事って?」私は、円卓に置いてあった数珠を手に取って握り締めながら聞いた。「ここに降りてくるには、お金...
恐い話まとめ

誘いの封筒

これは、怖い話です。苦手な方は、ここでお帰りください。今日も、ここで待ちぼうけだ。一体いつまでこんなことをしなければならないのか?男は、うずくまって頭を掻きながら、項垂れてため息を吐いた。あれは、暑い夏の日の旅路でのことだった。道端に、黒い...
恐い話まとめ

怖い話まとめ

毎日暑い日が続きますね。そんなウンザリする日々を少しでも涼んでもらうためにあるものを作ってみました!以前、Twitterに怖い話をまとめて投稿していたのですが、夜中に読むんじゃなかった!めっちゃ怖い!とフォロワーさんから大好評?を得たので、...
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