連載小説 生命の沙汰(6) 翌日から美栄子は、自分のお客の中から死んでから生まれ変わるまでの期間の記憶がある人を探ることにした。お客さんの思考を勝手に探るってのは気が引けるけど…少しだけ!とこの時は、完全に魔が差していたと自分でも思う。ピンポン♪今日予約が入っていたお... 2025.06.08 恐い話まとめ連載小説
連載小説 生命の沙汰(5) 「徳かあ…」神木が、腕組みをしながら考え込んだ。「ん?」美栄子は、頬杖をつきながら神木をチラッと見た。「いやあ、僕そんなにいいことしてないなあって思って。」神木が伸びをしながら答えた。「そうなの?」「んん、母にもそんなに孝行な息子じゃなかっ... 2025.06.07 恐い話まとめ連載小説
連載小説 生命の沙汰(4) 「それは?」神木が固唾の飲んで尋ねた。「うん、その差配する偉い人に、お金の正体が何なのか口止めされてんのよ。下界の人間に知られちゃまずいことなんじゃない?いいことが起きる方法を知られるってことは、それを逆手に取って悪用も出来ちゃうってことな... 2025.05.24 連載小説
連載小説 生命の沙汰(3) ー後日ーそれから神木は、何となく美栄子の店に行きづらかった。大変な状況の上に、デリケートな事に触れてしまい、自分の頼み事をするなんて非常識じゃないか?とぐるぐると考えつつ、美栄子の店の前を行ったり来たりしていた。すると、プルルルルーーー♪と... 2025.05.17 連載小説
連載小説 生命の沙汰(2) 「私が、大して役に立つとは思えないんだけど」美栄子は、大きな溜息をつきながら、神木を上目遣いでみた。「でも、クークルレビューは、僕が何とかしたんですから職務は全うしてもらいますよ!」神木が、ジロリと美栄子を睨んだ。「ともかく!霊能者とかじゃ... 2025.05.11 連載小説