少数派(マイノリティー)の生きづらさについて

指を指されて泣いている欧米の女の子 徒然思うこと

ある日、ハーフの方々のTwitterスペースを聞いた。

内容は、ハーフへの偏見や差別についてであった。
ハーフへの漠然とした憧れを持っていた私は、聞いていて猛省することも多々あり、ありとあらゆる少数派の人たちの生きづらさについても思うことが多々あるので、ここに記しておこうと思う。

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ハーフの方々の意見

まず、ハーフの方々が主張していたスペースの内容であるが、彼らはよく日本人離れした顔立ちや体型を羨ましがられると言っていた。目鼻立ちがはっきりしていて、長身であり、髪や目の色も違う。日本人にはないものであるから、多くの人からモテるだろうなどという漠然とした憧れを抱いている。

しかし、ハーフだからといっていいことばかりがあるのではないと彼らは言う。
話を聞いていると、羨望の眼差しを受けるが故に、嫉妬されて「イキってんでしょ」とか「私は、ダサいアンタ達とは違うのよ!って言いたいんでしょ?」などと言われるらしい。

そのほかにも、ハーフではあるが、他の日本人と同じように日本生まれで日本育ちなので、英語は話せないのに、その顔立ちゆえに「英語話せて当然でしょ?」とか「ちょっと英語喋ってみなさいよ」と言われる。英語の授業でも先生に、英語がネイティブ並みに話せるでしょうという前提で、「じゃあ教科書の英文を読んで貰いましょうか。」などとも言われたことがあるらしい。

もちろん、ハーフの人の中には、家庭によっては親の教育で日本語を学ぶと同時に英語を学んでいる人もいるだろう。親が外国語と日本語両方で話しかけていたりする環境も備わっているかもしれない。でもそれもそうするかしないかは、家庭によるだろう。

両親が、日本人同士の家庭でもそれは同じなのではないか?例えば、私のパートナーの親は、英語教室を自ら立ち上げてしまうほど外国語が好きなので、パートナーの周りには外国人講師もよく出入りしていたので、英語をよく聞く環境が備わっていた。私の友人も子供を赤ちゃんの頃から英語教室に通わせている。

欧米のハーフだけではなく…

これだけではない。欧米のハーフではなく、日本と同じアジア圏のハーフであれば、今度は、嫉妬ではなくあからさまに嫌悪感を露わにして差別される。特によく聞くのが「中韓は、日本から出て行け!」とか、「あいつらは、犯罪を犯す危険な奴らだ」などと言う差別だ。

それだって、日本に犯罪者とそうでない人がいるように、アジア圏の人間だって当然同じである。外国人の犯罪者が多く感じるのは、マスコミがクローズアップして報道しすぎたり、被害に遭った人間がSNSなどで誇張して騒ぐ場合もあるので多く感じるだけだ。外国人全員が危険な犯罪者であるわけがない。

そうして差別されるので彼らは日本名を名乗って出身国を隠している。中韓の人と結婚した日本人の親から産まれた人達は、そのような差別に晒されていきているのである。

日本は、アジア圏では一番だと思いこんでいるので自分たちよりも下の人間だと思っている節がある。そんなことは単なる勘違いで、経済的にも発展してとっくの昔に日本は中国や韓国に抜かれてしまっている。

そもそも我々の言語も中国の漢字を元にして作られている。稲作だって着物だってラーメンなどの中華料理も中国を手本にしてアレンジしている。(他国を参考にして改善する。それが日本の文化であるのだが)それも中国がなければ成し得なかったことなのである。ケンカをするのではなく、お互いをリスペクトするべきではないのか。

ハーフとして産まれてしまうと言うことは、本人達は選べない。
親がたまたま外国人との間に子供を作って産んだからそうなっただけだ。それだけなのに、他人から執拗に差別やこういった偏見の目を向けられてしまう。だからハーフだからといっていいことばかりではないと言っているのだ。

外部を知ることが出来ないが故の国民性?

なぜこれほどまでも、ハーフの人達を目の敵にするのか?
もちろん諸外国にも外国人差別はある。でも日本ほどではない。諸外国に留学に行った少数派(マイノリティー)の人達も、口を揃えて言っている。

諸外国を知れる環境でないから自分達の常識以外は、非常識だ!と思いがちになるのだろうかと思っている。田舎の思想にもよく似ている。異質は排除せよ!という…。
これは、ハーフの人たちに対してだけではなく、ありとあらゆる少数派に対してもそうであると思う。自分とは違うものを、とにかく排除したい!という思想…。

たぶん、自分たちとは違う何かをみとめれば自分たちの立場が脅かされると思いこんでいる節もあるのではないか。転校生を迫害したり、田舎ではよそ者を村八分にしたりするなどもそう言う心理が働いている気がする。

ハーフの方たちのスペースを聞いていると、日本では、これがいつまで経ってもなかなか無くならない。自分とは違う外部のものは未知で得体が知れない。だから怖くて排除したくなる。でも知ってみれば、決してそんなことばかりではないことがわかる。これが理解しにくいのは、外を知りにくい島国ゆえの国民性なのか。

今後どうしていくべきか?

ハーフの方々のスペースでは、日本では、諸外国に比べて差別や偏見がなくなる速度が、本当に物凄く遅いという意見が上がっていた。とにかくいつまでたっても同じところをぐるぐると回っていて同じような訴えをいつまでもしなくてはならなくて彼らは、疲弊している。

差別や偏見をなくしていく。

その道のりは、果てしなく遠く先が見えない。一体いつになったら差別や偏見はなくなるのか。
私も無意識に差別や偏見の目をむけていたし、人には少なからずそういうところがあると思う。
無知であったり、固定観念が凝り固まってしまっていたり…というふうに、完全に差別を無くすなんてことは出来ないのかもしれない。

でも、今回のスペースを聞くというように、ネットを通じていろんな意見に触れることができるようになって外部の声を聞きやすくなった。これからもいろんな人の話を聞いて少しでも理解を深めていきたいと思っている。

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