ストックフォトで、気軽にポートレートを売る行為に潜む危険性について

スマホで自撮りする女性 徒然思うこと


ブログ、SNS、ストックフォト…と、個人がネットを通じて世界中に発信して、発言や作品を見てもらったり、コンテンツとして販売することが手軽にできるようになった。

そういうふうに、気軽に発信できる反面、危険もたくさん孕んでいる。
その中でも、今回はストックフォトについて書いてみたいと思う。

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ストックフォトとは

広告やブログ、ネット記事などに掲載する素材として、スマホやカメラで撮った写真を販売する事ができるものである。

写真は、写真素材販売を行っているストックフォトサイトやストックフォトアプリなどがある。
ストックフォトサイトやアプリに登録して、月額や単発で使用料を払えば、投稿者が投稿している写真を使用できると言う仕組み。

例えば、ブログに、ケーキの写真を載せたい!と思ってもケーキを作って撮影して記事に載せる…という手間隙はかけられない!フォトグラファーに依頼する余裕もない!と言う時にストックフォトサイト内で検索して写真を探せば容易に素材を手に入れる事ができる。

投稿者は、写真素材で報酬を得ることが出来、購入者は経費をかけずに写真素材を手に入れる事ができるとあって、近年大流行しているが、それについて大変危惧している事がある。

危惧していることって?

ストックフォトで、人物写真を販売する場合は、モデルからの販売許可が要る。
肖像権などが絡んでくるからだ。

そこで、女の子が友達同士で、お互いモデルになってその写真を気軽に販売してるケースがあるのだが、後々の事を考えてなさそうだなあと思う。

何に使われるかわからんぞ?それ。



例えば、遊んでいる時に撮った何気ない写真でも、怪しげなチャットレディや風俗みたいな広告とかに使われても文句は言えない。

写真素材を提供するという名目で販売しているはずだからだ。

そもそも、販売しなくてもネットに顔写真を上げるという行為自体が危ない。
今はSNSが普及して、誰でも顔や子供の写真をネットにアップしているのが当たり前になっている時代だが、もし誰かに目を付けられたらどうするのか?

自分が誰かに目をつけられたり、ストーカーされるわけがない!自分や自分の周りに限って被害に遭うわけがない!というのは単なる思いこみである。被害に遭わないなんて保証はどこにもない。

そして世の中には、物好きが居る。どんなタイプが好かれるかはわからないのである。
中には、相手が美形だからではなく、なんだか弱そうだからとか、隙がありそうだからとか言う理由で狙ってくる輩もいるのだ。

こんな話を聞いてゾッとした

ある元ストーカーの方が、ネットにアップされていた全然知らない男児の写真からどこまで個人特定できるか調べてみたら、その子の名前や年齢は勿論のこと、住所、家、通っている学校、塾、友達、親の職業…などなどが芋づる式に分かって個人特定できたそうだ。たった一枚の写真だけでだ。

その元ストーカーの方の名誉のために言っておくが、今はストーカーはしていないし、これだけ危ないからネットに安易に子供の写真をあげないようにと注意喚起されていた。
もちろん、ストーカーをしていた過去は許されるものではないとは思うが。

写真には、いろんな情報が詰まっている。何気なく撮った風景でさえも場所を書いている看板や標識などが写りこんでいたり、何もなくてもその場所を知っている人が見れば何処か一発で分かる。貴方がよく知っている場所が、ドラマや映画のロケで使われてたらすぐにわかるでしょう?

モデルの目に映っている標識や看板などの風景を拡大して撮影場所が特定できたという報道もあった。
今の時代、SNSで自分のプロフィールや「これから○○に行く!」とか「○○に通っている!」とか個人情報を自ら発信してしまってるので、ますます個人特定がしやすい時代ともいえると思う。なので、ネットに自分の顔や他人の顔を上げる時は十分注意してもらいたいと思う。

気軽になんでもネットにアップできると言うことは、世界中の人が気軽にその写真を拝めるということなのだから。

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